ライバル出現

休みの日
お母さんにおつかいを頼まれて、ものっすごいラフな格好でスーパーに出かけた帰り道
道の反対側に大好きな人を見つけた



うっわ!!丸山くんだ!!休みの日に遭遇するとかラッキー☆


にんまりしながら何度も道の反対側を見る
完全に不審者


隣にいる誰かに向かって話しながら歩いてるから顔が見えない
それでもあれは間違いなく丸山君
私が間違えるはずがない!(自信たっぷり)
私服もカッコイイなー(デレデレ)


すると交差点で私と反対方向に曲がってしまう
その時やっと隣の人が見えた


え?・・・女の・・・子??


思わず立ち止まる
隣にいた小柄な子は嬉しそうに丸山君に向かって話しかけていて
それをニコニコしながら聞いてる丸山君
何気に車道側を歩いてるとこまで彼らしいと思ってしまう


そっか、彼女いたんだ・・・


勝手にいないと決め付けてた自分に気付いて、元来た道を戻って帰路に向かう

 


どうやら今日はタイミングが良すぎるみたいで
家の近くで幼なじみのむらかみくんに会った


「なんやねん!暗い顔してー」


あー今日も八重歯むき出しで爽やかに笑うんですね
でも今はちょっと癒されるかもしれません


「ちょー今からマルと遊びに行くんやけど、お前も来る?」


今その名前を出すなよっ!
いやいやいや、ここで八つ当たりするのは間違ってるな
しんちゃんはさっきの出来事を知らないんだもん
ってか彼女いるの知らないの?
え?知ってて協力と言いながら遊んでる?
・・・ありえなくもないな


『しんちゃん、ホントに丸山くんと仲良いの?(疑いの目)』
「まだそんなんゆうてんの?別にえぇねんで?お前が片思いやろうが俺には関係あらへんし」
『だって!!』
「なんやねん」
『さっき丸山君見たんだもん』
「ラッキーやったな!」
『彼女と歩いてたもん!』
「休みやからな」
『!!!彼女いるの知ってたの?(やっぱりか)』
「知らんよ、今初めて聞いた」
『(疑いの目)』
「その目、やめぇって」


だーって・・・


視線を道路に落として足で石を転がしてると
しんちゃんはポケットから携帯を取り出し、どこかへ電話をかけてる様子


「もしもしマル?」


!!!!!


思わす反応してしまったから、それを見て苦笑いするしんちゃん
食いつきすぎたな・・・・


「おん、ほな後で」


プチ反省を脳内でしてる間に電話は終わった


「お前マル何処で見たん」
『え?あのスーパーのある大通りの向かい側の道』
「その距離ならわからんでもないな」
『なにが?』
「マルの隣におったん、ヤスやで?多分」
『へ?ヤスってあの安田くん?』
「おん、今一緒におるって」
『・・・しんちゃんって優しいんだねそんな嘘までついて私を励ましてくれて。ありがとう』
「・・・(また小芝居が始まった)」
『でももういいよ。丸山くんが幸せならそれでいいの。うん。すっごい優しい顔して話聞いてたもん。いい顔だったなー(遠い目)』
「(あー涙目で空まで見上げてんで)いや、そんな嘘つかへんやろ」
『だって明らかにスカートはいてたよ?』
「ヤスは普通にはくで?理解できんけどな」
『しかもバルーンスカートにレギンス』
「はいてるなー」
『私もバルーンスカートはきたかったのに!先越された!!』
「怒りの方向変わってきてんで?」


でもよーく思い出してみたら、背格好は安田くんだったかもしれない!


「で、どうすんの?行くん?行かへんの?」
『え?どこに?』
「(もう忘れたんか)マルと遊びに行くの、どうすんの?」
『行きます!!行かせてください!!』
「ほな、はよ着替えてこい」
『はーい!』

 

 

待ち合わせ場所に行くと、バルーンスカートをはいた安田君が丸山君といちゃこら戯れてました
・・・コイツが真のライバルだな(燃)

 

 

 

 

 

 

 

バルーンスカートの衝撃をココで再現(笑)

あのピンクのバルーンスカートは忘れられません!

あれでヒラヒラさせながらロマネ歌われても集中できないってば!(笑)

あれ以来バルーンスカートに手を出せなくなったというね、残念なお知らせでした(* ̄m ̄)